台東区書道博物館 紹介 (2004/02/11 upd.)
公式ホームページ
美術館のおいたちと収集品
元芸術院会員、帝国美術院会員、洋画家 故中村不折が、その半生40余年にわた
って独力で苦心収集した、中国および本邦の書道に関する古美術品、考古出土品など
の文化財、約16、000余点をもって、昭和10年に財団法人書道博物館を創立、
翌11年11月に開館した。
平成7年、台東区に移管された。
主な所蔵品、
- 前漢綏和2年(BC7年)の筆写の古隷体の銘のある錫瓶や、永寿2年3月(AD156)
の黒漆八分書の銘文のある瓶など、多くの陶瓶。
- 克善父が造った鼎、西清古鑑27に掲載された青銅器の原品など多数の青銅器、
- 西域敦煌や楼蘭など出土の経巻類、文書類(2004/2/11 upd)
- 西夏文字の拓本
- 唐の顔眞卿自筆の告身帖を初めとする墨跡(2004/2/17 upd)
- 中国の著名な金石文、法帖類の宋拓、明拓、もしくは最旧拓本(2004/2/17 upd)
- 二銘草堂金石集に採録されている原品である呂憲墓表をはじめとする多くの墓誌銘
原石
- 国内唯一の漢代の碑の原石
東洋美術のうえからも考古学のうえからも、貴重なものが多く収蔵されている。
このような貴重な文化財の膨大な収集が、一個人にすぎぬ画家の手でなされ、しかも、
それらを収蔵する博物館を独力で創立したことを思えば、芸術家としての
中村不折の高い理念と、その巨大な足跡は計り知れないものがある。