風邪ひき上海旅行記 (2002/12/23)

2002/11/30

17;30成田発NorthWest 満員。右脇に肩幅の広い大柄な外人がすわっていて、とてもPalm m105を使えない。風邪のため体調も悪いので咳をなだめながら、休むことに心がける。 飲物はハイネッケンビール・機内食は意外と量が少なかった。夕食をあてこんでいたの にちょっと残念だった。

21;00ごろ浦東空港に到着。 この空港、評判がよくないが、成田やバンコクのドムアン空港と比べて特に構造が悪いとは思えない。 荷物も無事だす。入国も問題なし。スーツケースにもひどい傷はない。
意外にも客引きがいない。。ひょうしぬけでタクシー乗り場にむかい、2、3待って タクシーに乗った。ちゃんとメータを倒す良い運転手だ。。 「その瞬間、両替を忘れていたことに気づいた」 タクシー運転手と筆談し、ホテルで替えてそこで払うことにした。
浦東の南部を通るのだが、灯火が少ない。日本では、ここまで少ないところは少ないか もしれない。道路の灯火はあるが家があるのかと考えてしまうくらいの少なさである。 上海の発展を聞いていたので意外に思った。橋に近づくと、さすがにビルらしいものが めだつが、それでもその中に灯火があまりない。まあ9時だからだろうが、それでも わびしいものがある。
静安賓館は予想通り敷地に壁があってそこを抜けて、少しエントランスの道を車で玄関まで入るタイプであった。フロントでいきなり チェンジを騒いだので困った外人がきたと思ったことだろう。1万しか替えられないと いうことなので、まず替えてタクシーに払い(150RMBだから良心的・少しチップをつ けた)。さてようやく普通の客になってチェックインする。ここで400RMBデポジットを 置けというので、もめる。まあ、朝食・ルームサービス・ミニバーなんどで、結局ここはえらく良心的な勘定だとわかった。

ロビーが小さくなかなか感じのいいところだ。 部屋はツインをシングルで使わせてもらった。実は、早く予約しすぎたせいでディスカウントにまにあわず料金はやや高く払っているのだ。天井が高く、灯がアールデコ風の白い石/プラスティックの丸いカバーがついているタイプで、好ましい。窓枠金具も欧州風、カーテンも立派だ。バスルームも清潔だ。 クロゼットはやや狭いが白いテリー生地のバスガウンがかかっていた。 鍵は完全な磁気カード式で日本のビジネスホテルにあるように内側のホルダーにいれることで電源がオンになるタイプ。オランダで使ったセイフティーボックスと同じような仕様の頑丈なボックスがあった。ちゃんと家具に固定されている。念のためちゃんと作動するか確認してからパスポート航空券などをいれる。
Mini-barは かなり高いが、まあ青島ビール(15RMB)でも飲む。EVIANNが18RMBなのは奇妙だ。バスは自動排水がないので、下手をすればあふれてしまうタイプである。 バスタブが浅いことがこの部屋の唯一の難点だが日本人しか気にしないだろう。 うがいしようとして水を口にして驚いた。泥くさくて危なくてうがいもできない。 KIRINの飲料水が2本(500ml)準備してあったので、それを使う。歯磨きさえ抵抗が あって水道水ではできない。上海の水は悪いと聞いていたが、確かに欧州より水が悪い と思った。EVIAN1.5ltr瓶を成田で買っておいてよかった。 ルームサービスもそう高くはないようだった。 とにかくバスにはいってゆっくりし、早めに寝る。 室温は30度でセットしてあるのだが、あまり暖かくはない。


2002/12/1 晴

朝、さっそく両替にいったら、8:30からだという。しょうがないので、 朝食と散歩がてら「丁香花園 申えつ軒」までいく。静安賓館が華山路200で 丁香が800ぐらいだからそう遠くないはずだ。まわりは商店が多いがあまりバブリな 建物はなく、プラタナスの並木が気持ちがいい。静安賓館の前に静安パン屋がある、 静安賓館は上海で最初にフランスパンを焼いたとこだそうだからパンにも人気があるの だろう。結構客がいた。前にコンビニもあって便利。さて並木のある道をいくが日曜の せいかあまりギスギスした通行人はおらず、信号を守って順調にいくことができた。 「丁香花園」は公共の庭園で 「申えつ軒」はその中のレストランのようである。
広東風香港風のところで、豪華、朝食は土日のみだそうなので、一度いってみたかった。 さて窓脇の良い席に案内される。まずお茶をきかれるめんどうなので龍井にした。 なんと日本風のでかい急須でもってくる。湯呑みもまったく日本風なのには驚いた。 粥を食べたかったが中身がだめだと困るので白粥(たったRMB、他は15-18RIB) と野菜入り餃子(20RMB)にした。この白粥とてもおいしい。インディカ米だとおも うが完全に粒がなくなる状態まで煮てある。蒸し餃子もいい。ゆっくりしていたら、 中国人の家族などもやってきた。 庭園の芝生ではスタッフの人たちか近所の人かがみんなゆっくりした体操をやっている。それも三三五五いなくなった。 この庭園・龍の壁などはかなり悪趣味であるが、全体としては気持ちのいいものである。
ホテルへもどる途中、古いマンションの壁に壁花瓶のようなかたちに植木鉢を セットして植物を植えてあるところがあった。なかなかいい趣味が気に入った。 カメラの調子がおかしい。ホテルにもどってから電池をホテルの売店で買う。
ホテルで両替や歯磨き、荷物整理をやっているとすぐ時間がたつ。ベルギーの くせでついワイシャツのランドリーを頼んでしまう。これはホテルサービスを試しているようなもの でなかなか興味深い。9時すぎてしまったのであわててタクシーでいくことにする。

上海博物館へいってもらったが、敷地の北部についた。確かにそこがタクシーポイント になっているので誤りではない。博物館までの間に、家族連れの人が多い。すごく リアルにみえる鳥の凧をあげている人がめだった。入り口にはだれもいないようだった ので、初日・日曜とはいえ、そう客はいないのかと思った。北の入り口にいくと、 「安全のため南口だけ使用します。」となっている。南口にまわると途中に建物に そって列ができている。不安におもったが、大当たりで入場券を買う列なのである。 しょうがないので、最後尾に並ぶ。右側に公衆トイレがある。念のためはいっておこう かとも思ったがそこにも 2、3待っている人がいたのでやめた。まつこと一時間、ようやく 券が買えた。さて会場はどこだとみると、なにか列がある。1Fの晋唐宋元書画国宝展 展示にはいるのに列ができていたのである。20分待ちようやく入場できた。会場内は 比較的空いていて、「唐  周ボウ  簪花仕女圖卷」 「唐  孫位    高逸圖卷」 「顧コウ中  韓煕載夜宴圖卷 」のとこ以外は以外に楽にみれた。 特に書のところは あいていて鑑賞者の質が知れる。 「簪花仕女圖卷」と「孫位 高逸圖卷」はあきらめて、とにかく他全部を見、一息ついて ちょと考えたら「清明上河図」も「水村図」もない。へんだと思って、監視の人に 「清明上河図」と聞いたら(しかし、よく私の中国語が通じたものだ。よほどなんども 聞かれているのだろう)「二楼(アルロー)」という。 上を指さすと「そうだ」というので礼をいってあわてて2Fへエスカレータでいく。すごい列が2Fの回廊から3Fへいく階段の上までのびている。2Fに入るだけの列だ。あきらめて常設をみて今日は帰るか?と弱気になったが、 気を奮い起こして、並ぶ。
11時半に並んで入れたのが2時。要するに昼食なし。 これはきつい。はいったら、また長い列を見た。清明上河図だけの列だ。さすがに体力 が尽き、他の書画をみることに専心する。なにしろ出てしまったら入れないのだから、 あまりにもきつい。3時半ごろにはリタイヤしてしまった。風邪を薬で抑えながらの 旅行であることを考えなければならない。
董其昌が基準とした(伝)董源3巻が、どれも宋時代のものですらなかったのは、ショックだったので、どうも「国宝展」全体の印象が悪くなった。予定変更して、明日は嘉定にでもいこうかとさえ思ったが「清明上河図」も常設部分も観ていない。とにかく明日は観るぞ!ということにした。
中国史MLで知り合った河村 豊さんと彼のガールフレンドとあう約束をしていたので、 電話を博物館からかけるがうまくいかない。売店で、カタログを探す。噂の6000元 の豪華カタログがあった。そのわきに  文物天地の特集号があったのでそれを買う。

タクシーをつかまえてホテルへもどる。午後5時前。ホテルの電話で電話番号に西安の市街局番をためしにつけてみたらみごとにつながった。西安で買ったものだそうなのでデフォールト設定がはいっているのだろう。遅い昼食をとっているということで7時にホテルのロビーであうことにする。こっちは空腹なのでそれどころではない。 といって、この時点で食事をすると夕食が心配だ。しょうがないので、前のコンビニにいって、ミネラルヲーターとアメリカブランドのグレープジュース、それに野菜饅頭1個(たった1元)を買う。ジュースと野菜饅頭、それにホテルのお茶でちょっと落ちついた。 野菜饅頭の菜は少しガジガジと硬かった。ミネラルヲーターは4L,5Lの超大型の ものと500ml以下のもので、1.5l,2lのてごろなのがないのには困惑した。しょうがない ので 500mlのを買う。
PALMで今日のデータを記録していたら、6時過ぎにフロントから電話があった。 河村さんがきているという。まわりをかたずけていなかったのでちょっと整理するため にしばらく待ってもらう。 数年ぶりだったが、顔は憶えていた。ガールフレンドの石さんは小柄で丸顔痩せ型、眼鏡をかけていた。
清安賓館10F コロンブスレストランで食事。 あまり客がはいなかったがいいレストランだと思う。 ナイーブな19世紀末風のステンドグラスが多用されている。 ガールフレンドの石さんは酒がのめないということでジュース。 日本からのおみやげ(「墨」蘇東坡の特集号・高級なシャンプー)をわたす。 写真がはいったディスケットをいただく。

私が、彼より年少だとかんちがいしていたのは困った(たぶんかなり上である)。 深センで就職面接をうけにいく 途上だったので、現役ビジネスマンとしてアドヴァイスした。 3人で580RMB、MASTERで支払。悪かったが300RMBいただいた。
夕食後、わかれる。 ベッドの横のキャビネットにブランケットがはいっていたのでそれを重ねて暖かく 無事就寝。以後ブランケットをちゃんとベッドメーキングしてくれていた。


2002/12/2 曇ときどき雨

朝 7:30- 清安賓館10F コロンブスレストランのバイキング 豪華。50RMB 一見地味であるが、半ダースぐらいも並んでいる大きな容器にはいっている 江南風の料理がなかなかいい。 餅の料理、辛い豆腐の料理などいづれも秀逸。 意外に餃子はいまいち。 朝食の勘定は部屋番号とカードで決裁。
咳が治まらず、薬服用。

体調もいまいちなのでタクシーをもっぱら使うことにする。 タクシーで上海博物館へいく。南側にとめてくれた。 8:45博物館の列に並ぶ。雨が降ると濡れるとこなので心配した。 わきの団体専用口からすいすい入る団体は苛立たしいが、さすがに月曜、20分程度で 入場できた。当然2Fへ直行し、列に並ぶ。よくみると、列は「清明上河図」だけの列 になっている。ということは、他の書画は簡単になんどもみることができるということ だ。この日は20分ぐらいの待ちでみれたのだが、監視の人がはやく見ろとせかすので、あまりゆっくりみれなかった。ほとんど印象がない。
そのあと1F,2Fをゆっくりみた。この日は列があるとしても短いので、まあまとも に鑑賞できた。インフォーメーションで、インターネットで情報をいただいたザンギーという女性のことを聞いたが、いないということなので、あきらめた。 博物館の喫茶に入ったが菓子しかないので昼食替わりにできない。付属の食堂は出口の 外にある。しょうがないので、他の中国の若い女の子たちが1Fカウンタで手の甲にゴム印を押してもらってでているのをまねして、押してもらってでることにした。 20元はどうってことないが、チケットを買うのに、また並ぶのではやりきれない。
14:00-14:30 博物館 食堂 
羅漢細麺(20RMB)+ 青島ビール(10RMB) = 30RMB
常設の書画もみたが、書はあまりたいしたことがないのが残念。金農の隷書幅も本物にはみえなかった。 蘇軾の祭黄畿道、曹全碑の明拓本、董其昌の古法帖臨書、 黄道周の小楷ぐらいか。
画では、呉彬の「山陰道上図巻」の冒頭部分がひろげてあって、すばらしかった。家具の展示はほんとうに家具だけだった。小品の木竹工品などはない。 印章の展示館では明清の名家の印の実物があるのが面白い。 陶磁器はつまらないものが多く、西東晋、唐の青磁などをざっとみた。宜興のものも あったがそれほどの名作だとはおもえない。テキ子治の竹の茶壷はまあいいか。 4時半近くまでじっくりみて、でた。

歩いて大上海時代広場(タイムズスクエア)にいく。はじめ間違えて香港商城からさらに西へいってしまったが、途中でおかしいとおもってひきかえすことができた。 4Fで徐家私菜精作坊をさがすが、フロアの内装工事をしていてみつからない。5Fにいって別のエスカレータを使ってようやくみつかった。
徐家私菜精作坊  洗練されたサービスがすごい。客が少なかったせいか、ウェイター がつきっきりで紹興酒をサービスしてくれた。

、 まあ高価。290RMB
クレジットカードで決裁。チップ欄がちゃんとあるので10%強の金額を書き込む。

ホテルのフロントで上海雑技団の席予約を依頼した、おにいさんがさんざん担当に電話するがうまくつながらないらしい。書類にあるスケジュールによると、上海商城での公演はちゃんとあるようだ。20RMB手数料がいるとのことだが、そのくらいで機会を失うことはできない。ただ、明日もう一度きてほしいとのこと。「朝早くから、外出する」といったら、では、明日午後にまたくるから、といたら、いったん払った金を封筒にいれて上書きし、かえしてよこした。これをみせれば担当じゃなくても通じるとのことである。
上海雑技団そのものへの興味というよりは、 旅行者がよく楽しむものは、他の人との話題つくりにもなるので経験してみたかった。 上海への旅行はしょっちゅういくわけではない。 それにこういう機会でないと私はまず観にいかないのだから、経験の幅を広げるためにもいいと思ったからである。


2002/12/3 雨のち曇

朝食は、ルームサービス40元をとってみる。ワゴンかとおもったら、1昨日、レストランで働いてたピンクの チーパオ姿の中年女性が盆にのせてもってきた。みかけはあまりよくないが、油が強すぎる油条をのぞけ ば、なかなかなもので感心した。特にいいのが漬物の炒めものと、挽き肉の揚げ物だった。甘い小饅頭もいい。塩卵のゆで卵(1/2)も中国・台湾ならではである。梅干しは堅い。粥がやや不足の感あり。

8:40ごろタクシーで上海博物館へいく。南側にとめてくれた。 やや渋滞で、9:10ごろつく。

2Fの清明上河図だけの列がものすごく、2時間まち. はじめは30人ぐらいのたいした列ではなかったのだが、30分間まったく動かない。ひょっとして、 O教授あたりがいたづらしているのかと邪推して、監視の人にきいてみたが、 「SLOW,SLOW」というばかり、それじゃ、私もスローでみていいのだと、かえって気分が楽になった。 あまりに長いので、前の中国人の若者たちの話をそっと聞いたり、 綺麗な顔の子を鑑賞したりして過ごす。実は風邪がまだ長引いていて、 マスクをし身体をいたわりながら、列にならんでいるのだ。 すぐ後ろの年輩の日本人5人グループは途中で「時間がない」といって 列からリタイヤしてしまった。
私の後ろの中年中国人の3人は、もうすぐみれそうな場所になってから 「速くしろ」と騒ぎだしうるさいので、英語で叱りつけざるをえなかった。 この連中、絵自身は1分もみず、おしまくる。しょうがないので、 ルール違反で少しもどって見ざるをえなかった。
それでも冒頭部はさっとみただけ。
くそーー! アンナロー!

1F,2Fを再鑑賞する。
確かに「3分でラベル読み1秒鑑賞」の徒や、「オーディオ解説を聞くための鑑賞」が多い。体当たり横入りの人もいるが、鑑賞時間は二秒ぐらいである。もっとも「オーディオ解説」を聞き始めるとやや長くなる。「オーディオ解説」番号が表示されていない作品は人が少なく丁寧に鑑賞できた。
全体のレベルとしては、台北の普通の年の秋の特別展とそう変わらないくらいである。 これが大陸のコレクションを集めた精華だとしたら、大陸には唐宋元の書画のいいものは多くはない、といわざるをえない。
13:30-14:00 博物館 食堂 羅漢細麺(20RMB)+ 青島ビール(10RMB) = 30RMB

この午後は常設展をみる。

売店で本を買う。安いといえば安いが意外にない本も多い。本屋まで遠征する体力もないので、ここで買えるだけ買っておく。 スライドは陶磁器しかないのはがっかりだが、一応買っておく。 過雲楼寄贈書画特別展図録は堀だしものだった。(実は見本がなくビニールに包まれていて中を見ず買った)書画の質というより、 顧文彬 以来の蘇州:顧家の伝記的記述が興味深い。 嬉しいのが 趙子昴  呉興清遠図巻がカラーで 影印されていたことだ。これは近年ようやくしられるようになった極めて変わった様式 の作品で、たぶんコピーだろうが元代絵画の一面を表すものだろう。実物をみるか、 せめてカラー印刷図版でもみたかったものである。 他は、鄭州出土商代青銅器図録 を買った。

タイムズスクエアの5Fで、 「大紅抱」を買う。(200RMB)。上海で「大紅抱」とされているものの 実物をみてみたかったからだ。

清安賓館にもどったとき、メイドがバスルームの掃除をやっていたので、いささか驚いた。あとでフロントで聞いたらこれは、EVENING BEDMAKINGというものらしく、かなり格式の高いサービスらしい。どうも西洋式のサービスにまだなれてないなあと、思ったものである。 このホテル、意外に高級かもしれないと見直した。

17:30-18:30で、1人では少し不安だったが、 清安賓館10F コロンブスレストランにいく。 ホテルレストランのいいとこで宿泊客にはサービスがいい。 上海雑技団の前の1時間程度の食事なので軽く青島ビールでいくことにした。

上々。    130RMB。 勘定は部屋番号と宿泊カードで決裁。

上海雑技団 公演会場の上海商城へいく。 会場前は、広いロビーになっているのだが、屋台のようなおみやげ物屋が並んでいる。 ホテルで聞いたところでは、ホテル発行の切符は仮のもので、会場で正規のものに替えるとのことだったが、カウンタがない。まわりをかなりうろうろしてしまった。そのうち開場時間になったのでしょうがなく開場にいく。入場口で、係りの女性にとめられ、切符を替えろといわれる。指さす先をみると、おみやげ物屋の間に、切符係のおばさんが、切符を並べていた。 この上海商城は、そうとうバブリーな建物で、駐車場へ張り出したM2Fの回廊が、中国庭園の回廊のようにジグザクの形をしているのは、興味深かった。
上海雑技団(B席 80+20(HOTEL Premium)RMB)(19:30-21:30) あっというまに2時間楽しませるのはさすがだ。特にピエロ役の2人組がうまく変化をつけているのがいい。もし、超絶技巧のアクロバットの連続だけでは、 単調に刺激をあげていくことになって、相当人間離れしたことをやっても、 「またか」になってしまい、もたないだろう。出し物は毎回かわっているようで、他の人が紹介しているものがあるとは限らないようだ。 音楽のセンスはなかなかいいと思った。ロック風をうまく使っている。 また、ステップには、モダンダンスを学んだあとが伺われた。 ひきこまれたせいか、咳がでて舞台を汚すことはなかった。

上海商城のsupermarketでおみやげとミネラルヲータMontferte大瓶(Italia産,8.5RMB安い)を買う。
出発に備えて、palmの電池を替えたら突然初期化されてしまった。旅行中の入力記録がパーになった。ショック(どうも、これはm105の場合、たまにあることらしい、内部コンデンサーの劣化「錆」によるものだ。なにも上海で起こらなくてもと慨嘆)。 上海雑技団にいっていなかったら、その間タイピングに専心していたに違いないのでもっと被害が大きかったはずだ。妙な意味で助かった。キーボード入力用ソフトも消滅したので、タイピングもできなくなった。
ホテル売店で北京製ピエールカルダンソックスを1つ買う。日本ではあまりMADE IN CHINAは買いたくないのだが、ここで買うのは筋が通っている。結構いい製品だったのでもう少し買っておいても良かった。


2002/12/4 雨


6:30 チェックアウト
7:00 ホテルで予約タクシーで空港(140RMB)。8時前に到着。
早朝の浦東をいくが、樹木が単調だ。あとできいたらここは、近年サラ地になったんだそうで、樹種がありきたりなのはそのせいかもしれない。
8:20 空港カフェで朝食;高い! 餃子30RMB(8個)、高山茶ポット(60RMB) 揚州炒飯セット(50RMB)のほうがよかったかもしれない。 日本円と混ぜて払ってもいいのは助かるが、、 売店にはいろんな種類の紹興酒がおいてあった。結構高い感じがする。珍しいので 小さなものを買う(75)。
日本から持参した薬が切れ、咳がひどいので、ドラッグストアで「咳とめ」を買ったが 「白色葡萄球菌粉末」となっていて、抗体誘導のもののようで気味悪い。 一回分飲んでみたが 速効性はないようなのでやめた。
palm keyboard が使えないので、飛行中はメモに専念する。アピカノート・ FABER_CASTELL ペンシルをもってきてよかった。

成田無事到着。雨。寒い。
第一ターミナル到着。
KINKO”Sは、第2ターミナルビルにしかないようで、インターネットが使えるとこがないかとインフォーメーションに尋ねたら、百円玉で使えるコーナーがあった。 漢字入力が不便だが、まあいい。