2005年マドリード・イタリア旅行記録3 (2015Jan correction)

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2005/5/15 シエナは癒やし系

14:10でいく。バスの窓からの景色はそういいちはいえない。
 シエナにつくが、地図を概略しかもってなかったので、鞄をころがしながら、ホテルへいく。 駅近くではサッカーの試合があっているらしく、すごい応援の声が響いている。
市の中心部にきたところで、道がわからなくなったので、みやげ物屋で、地図とカラースライドを買う。かなりの坂道に驚きながら地図のとおりに行くと、立派な扉の横にフィレンチェであったように小さな表示がある。こりゃ夜じゃ絶対わからないなと思いながら、呼び鈴をおすが、でない。何度も押すがだれもでない。 しょうがないので、一旦、もどって近くのピザ屋できいてみても要領をえない。電話のあるところまでもどって、電話したらなんとこのホテルIL CASATOは2つ別々の入り口が別の道に開いていた。 私がいったのは裏口にあたるところだった。裏口を開いてもらったら、 ずいぶん立派な建築である。 いや疲れた。そのあとは順調で、部屋も良かった。
なにしろ、すごい傾斜地に建てられた建物で、本来の入り口が1Fとすれば、私が間違えた裏口そして、私の部屋3号室は4Fにあたる。1.5mぐらいもある高い窓から、ずっと下に小さな庭がみえ、まわりの屋根を越えて教会の塔が展望できる。確かにもと修道院僧室を改造したような感じである。高い天井には、新しい絵があった。どうもこういう天井画は、本来は豪華な布や彫刻、モザイクを使うところを代用したトロンプルイユのような気がする。
 非常におちつく癒やし系の部屋だ。天井が高く凹面というのはここまでいいものとは思わなかった。フレンチェの宿の天井もそう低くはなかったが、ここは3m以上はある。家具が白いのでキズがめだつのは残念だ。 鏡は銀化したアンティークを使っている。バスルームの鏡は新品なので意図的なものである。 ちょとやりすぎ。シャワーのみのバスだが、殆ど気にならない。 ここもフロント営業時間が限定されていて鍵を全部借りるシステムである。シャワーだけのせいか、フィレンチェの宿よりずっと安い。
キージサラチーニ宮が公開しているというので、さっそくいく。 キージサラチーニ宮 外観は14世紀風の宮殿である。荷物は預ける。一人で覗こうとしたら、無理にグループにわけられて、ガイドと監視員がつく。ものものしい公開である。ガイドの緑のスーツの若い女性は実に良くしゃべるし、熟練している。とにかく部屋が多く迷いそうなので、確かにガイドツアー型のほうがよかった。外部からは想像もできない 豪華絢爛な部屋が多く。この小さな町でどうしてこんな富を集められたのか疑問に思った。確か世界最古の銀行の経営者ということが鍵なのだろうか? また、シャンデリアは意外に低く下がっていることに気がついた。確かにあまり高いと光が届かない。質はともかく膨大なコレクションで、このクラスの名家で財政的に苦しくないと、掃いて捨てるほど絵画収集があると思った。また、古画の展示方法として、壁に埋めこんだ横木から紐でつるすという方法をとっていた。これは昔からあるものだろうか? また、東京のシエナ展でみた絵画もあった。ベッカフーミの巨大な絵画は、アンドレア=デルサルトよりも良かった。
ここシエナは、名所をみるというよりも町を歩いて迷う体験をするほうが面白いかもしれない。碁盤目の道とは全くかけ離れたエッシャー風の迷路だと思う。傾斜地のせいか立体的に迷うので、どうしてここに出るのかどうもわからない?ということになる。また、ものすごく急な斜面の坂がある。階段があまりない。ここを自動車やバイクで一気に登るわけだが、昔なら、馬車を使ったからだろうか?
フィレンチェほど名画だらけではないので、あせらずゆっくりできてかえって良い。こちらで2泊 したほうがよかったかもしれない。

宿のおばさんに聞いた近くのtrattoria DINO(Mazzini Roberto, Via CASATO di Sopr 71, SIENA)にいく。実はドーモ近くが良いと言われて捜したが、 日曜の夜だから良さそうなとこはホントに満員、尼さんまで混じっていっぱいだった。 ここは、無名サッカー選手のグループがはいってくるようなとこで、安いが結構堅実だ。 シエナ風の豚ソテーでなんとか注文できた。チーズも美味しかった。ワインこみで22e。


2005/5/16 AM シエナは癒やし系

朝の朝食はメイドのおばさんが部屋に運んできてくれた。至って質素。
ピナコテーカに行くと、シエナ派の作品がいやになるほどある。 とにかく中世後期の板絵が、上手い絵たいしたことない絵を含め、どっさりある。ただ、シエナで有名な シモーネ=マルティーニは1点状態の悪い聖母像しかない。そう悪くない作品だがこれでいいのか?と思った。 また、ベッカフーミを大量にみてこの画家をかなりみなおした。アンドレア デル サルトより上手いのではなかろうか?
ここで気づいたのだが、左足を片膝立てで座って幼児キリストを右膝に置くタイプの聖母子像を何点かみかけた。片膝立ての聖母マリア?、まあ、あってもおかしくはないが、、
大聖堂美術館の屋上からシエナを眺望したが、これは絶景。ただ、ここへの通路は極めてわかりにくく、狭く、途中でここで終わりかと思わせる眺望の良いところがあってだまされる。屋上も狭いしあまり多くの人はいけない。 大聖堂美術館ではドッチョの「マエスタ」をみた。ピナコテーカで観た群小画家と比べると肉体の衣紋への反映、人物の個性的な表情という点で優れていると思った。また、聖堂の床の通常覆われているモザイクの生カラー写真を1枚買った。1枚限定みたいだが、売れないのかな。
市庁舎は、なぜか昨日今日と臨時閉鎖。運がない。 聖堂も列がいやで結局はいらず。

> 昼食は、昨日満員だった店をねらったが、開くのが遅く却下。  カンポ広場端のSPADA??にした。食事中、日本人ツアー団体が案内されてきたのには驚いた。   アンティパストとラザーニャ。ラザーニャが厚かった(3.5cm)のには感激したが、味はやや薄味。

13:05 CheckOUT taxiでバスターミナルへいく。急坂を荷物を引きずって登るのはかなりつらいからだ。